MacのCLIP STUDIO PAINTはWindows用とは少々異なります。
Windowsの場合はパレットやキャンバスウィンドウなど全てが一つに固定されていてそこから取り出すといった感じでした。
Macの場合は、コマンドバー、キャンバスウィンドウ、その他のパレットが分離した状態で出ます。
下のように「閉じる」「最小化」「最大化」ボタンがキャンバスウィンドウについているので、ここを操作してもキャンバスウィンドウ以外は動いてくれません。
まとめての移動や操作ができないのです。
それだけなら良いのですが、液タブをつないだ時に画面が分離して出てきたりもします。
下のように「パソコン画面にコマンドバー」「液タブ画面にその他のパレット」というような出方をしたりするのです。
特にコマンドバーはMacのメインディスプレイのメニューバーに吸着するようにできているらしく、ドラッグしても液タブ側に移動してくれません。
これだと非常に使いにくいので、CLIP STUDIO PAINTのすべての画面を液タブに表示して操作できるように設定する必要があります。
(コマンドバーを使わない人もいるかもしれませんが・・・)
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液タブでCLIP STUDIO PAINTの操作をできるようにする
CLIP STUDIO PAINTのすべての画面を液タブに表示して操作を行なえるようにするには、以下の3つの方法があります。
- パソコンと液タブで同じ画面を出す(ミラーリング)
- Mission Controlでデスクトップを増やす(デュアルディスプレイ)
- Macのメニューバーを液タブに移動する(デュアルディスプレイ)
パソコンと液タブで同じ画面を出すミラーリングが一番楽なような気もしますが、やはり別の画面でパソコン側には資料などを出したい時もあります。
パソコンと液タブで同じ画面を出す(ミラーリング)
Dockの①「システム環境設定」→②「ディスプレイ」を選びます。
上の部分から「配置」を選び、「ディスプレイをミラーリング」にチェックを入れます。
これでパソコンのディスプレイと液タブに同じ画面が出ます。
Mission Control機能を利用
Macの「Mission Control」で複数のデスクトップを追加する機能を利用すると、すべての画面を液タブ側に一括で移動できるようになります。
Dockの①「システム環境設定」→②「Mission Control」を選択します。
「ディスプレイごとに個別の操作スペース」にチェックが付いていることを確認します。
チェックが付いてなかった場合はチェックを付けて再起動します。
次にDockの「Launchpad」から「Mission Control」をクリックします。
開いているアプリのウィンドウが縮小して一覧表示されます。
(下の画面では何も開いてなかったので「利用できるウィンドウがありません」と出ています)
この状態でカーソルを上に持っていくと「デスクトップ1」が出ます。
カーソルを右上に持っていくと横から「デスクトップ2」が出てくるので「+」をクリックします。
「デスクトップ2」が追加されました。
「CLIP STUDIO PAINT」を開きます(先に開いておいても大丈夫です)。
Dockのアイコン上で右クリックし、「オプション」→「ディスプレイ2のデスクトップ」をクリックします。
(上記の操作で「デスクトップ2」を追加しないと、この「ディスプレイ2のデスクトップ」は出てきません)
「CLIP STUDIO PAINT」が丸ごと液タブ(ディスプレイ2)に移動しました。
(キャンバスウィンドウは用紙を開くと出ます)
この設定をした後でも、パソコンを立ち上げなおすとコマンドバーがパソコン側に出ることがあります。
その場合は上記の操作で「ディスプレイ1のデスクトップ」(「すべてのデスクトップ」や「なし」でもOK)をクリックしてから、「ディスプレイ2のデスクトップ」を選択しなおすと画面が移動します。
- メインディスプレイにクリスタの一部(ナビゲーターやサブビューなど)を置いておきたい場合は、一度全ての画面を液タブに移してから割り当て先を「すべてのデスクトップ」に変えると勝手に液タブに戻るのを防げます。
- キャンバスがパレットの裏に隠れてしまうときは、メニューバーの「ウィンドウ」→「拡大/縮小」をクリックすると真ん中の空いている部分にハマります。
上の2点について→「Mac版CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)で生じる不都合」
メニューバーを移動
Macのメニューバーを移動する方法もありますが、これはメインディスプレイが切り替わってしまうので少々不便かと思います。
①「システム環境設定」→ ②「ディスプレイ」を選びます。
上部のタブで「配置」を選び、ディスプレイの上の白いバー(メニューバー)をドラッグで右の画面に移動します。
移動中画面。
これでCLIP STUDIO PAINTのコマンドバーも一緒に移動します。
この場合メインディスプレイが切り替わるので、パソコンで表示されていた画面が液タブ側に、液タブで表示されていた画面がパソコン側に入れ替わります。
パレットなどがパソコン側に移動してしまったら、手動(ドラッグ&ドロップ)で液タブ側に移動します。
パレットを移動した後はワークスペースの登録をしておくと良いようです。

