フォトバッシュというものを名前だけ知っていて詳しくは知りませんでした。
写真にちょっと絵を描いて加工するのかなくらいに思っていたら全然違っていて、もっと複雑でたくさんの工程がありました。
おそらく人物がメインで背景として使う程度なら写真をちょっと加工するだけで良いのでしょうが、人物はメインではないのですね。
「フォトバッシュとは、複数の写真(Photo)をキャンバスに貼り込んで組み合わせ(bash)、1枚のイラストを制作する技法です。」
『フォトバッシュ入門 CLIP STUDIO PAINT PROと写真を使って描く風景イラスト』ゾウノセ (著), 角丸つぶら (著) 2016 ホビージャパン
今回見てみたのはこちらの本。
Kindle Unlimitedで読みました。
30日間のお試しがあるので内容をざっと見るのに便利です。
フォトバッシュ自体は人によって合う合わないが激しいのではないかと思います。
切り貼りとか加工とか細かい作業が好きな人は楽しいと思います。
個人的には工程がたくさんあり過ぎて「普通に絵を描いた方が楽なのでは・・・?」と思うことしばしば。
1作品完成させるまでに何枚もの写真を使うので日常的に写真を撮るのが好きな人でないと用意もできません。
そうは言っても写真を加工してブラシやテクスチャーを作ったりとかはやってみたいです。
ASSETの素材の説明に「自分で撮った写真を利用しました」とかあってどうやるのだろうと興味がありましたし。
全体的によかった点として、使い方や使い分けのよくわからなかった操作の説明とか使い方があります。
レイヤーマスクや合成モード(オーバーレイ、スクリーンなど)、範囲選択の方法などなど
こういう時にこういう目的で使うとか、こうしたい時にはこの方法を使うといった使用意図があってわかりやすかったです。
(個別の説明とメイキングの中での説明があります)
この辺は通常イラストでも使えると思います。
実際イラストレーターさんのメイキングなどでもよく見かける言葉です。
役に立ちそうな小技とかもちょいちょい出てきます。
レイヤーフォルダーに合成モード設定できたりとか、透明度操作できるのとか知りませんでしたし。
(1枚ずつの設定は面倒だし、まとめて操作するには全部結合しないといけないのだろうかなどと考えていました)
写真を加工してブラシを作る方法、写真をテクスチャーとして利用する方法など、一部だけ利用する方法などもあり。
この辺はフォトバッシュではなくて、通常イラストにちょっと利用したい場合にも使えそうだし楽しそう。
もちろんよく使う一部の操作だけですが、よくわからなかった操作を色々知れただけでも買う価値あると思いました。
※イラスト参考書などの大型本はパソコンで読んだ方がわかりやすいと思います。


